【郊外観光】「明朝体のルーツ 黄檗文化を今に問う」 秋の京都/宇治の禅寺で特別展や収蔵庫版木見学ツアー  

【郊外観光】「明朝体のルーツ 黄檗文化を今に問う」 秋の京都/宇治の禅寺で特別展や収蔵庫版木見学ツアー  

イベント概要
印刷用書体として生まれた明朝体は、国の重要文化財にも指定されている鉄眼版一切経の版木 (萬福寺の塔頭宝蔵院に収蔵)が起源です。版木に彫られている文字が今日では広く使用されている明朝体のルーツで、版木そのものは原稿用紙と同じ仕様。その一切経の版木から、明朝体や原稿用紙、黄檗文化のように現在に残る文化財の価値を、映像や説明パネルなどの展示物のほか、僧侶や地元ガイドの案内を交えてより高めていこうというのが本イベントの試みです。
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=L4oFCMJMEO0
Instagram https://www.instagram.com/tv/CWX0XlbNtqL/?utm_medium=copy_link




日時
 2021年11月23日(火・祝)~11月28日(日)午前9時~午後4時30分(受付)
場所 黄檗山萬福寺宝蔵院
料金 前売り:1人1,800円 (11月21日(日)まで)
   当日券:1人2,000円
   まるごと黄檗文化体験プラン(座禅体験・普茶料理付き):1人6,100円(要予約)
   ※いずれも拝観料(萬福寺500円と宝蔵院300円)を含みます。

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イベント詳細
京都市内から電車で約20分、宇治市にある日本三大禅宗の一つ黄檗山萬福寺
江戸時代、中国から日本に渡来した中国僧、隠元隆琦禅師が開いたお寺で、建物や仏像の様式、儀式作法から精進料理まで中国的な特徴を色濃く残した異国情緒あふれる禅寺です。

隠元禅師が日本にもたらした黄檗文化は、江戸時代、その後の日本文化に大きな影響を与えました。その一つが印刷用文字の明朝体。日本僧、鉄眼道光禅師が、隠元禅師から授かった明朝版大蔵経をもとに開刻した木版印刷の版木「鉄眼版一切経」が明朝体のルーツとされます。


萬福寺塔頭・宝蔵院には、現在も約6万枚の「鉄眼版一切経」が収蔵されていて、340年以上経つ今なお、熟練の刷り師による手刷り印刷が行われています。


本イベントは、印刷物やデザインなど活字文化の象徴である明朝体や日本文化に大きな影響を与えた黄檗文化をテーマに、特別展示や体験コンテンツを多く開催するほか、僧侶らの案内による見学ツアーも行います。


プログラムのご案内


(1)特別展示 そこでしか体験できない感覚的に深い時間/空間【萬福寺法堂】
通常非公開の法堂は、静寂な座禅空間。そこでクリエイティブな映像や解説パネルで明朝体のツールや黄檗文化を紹介します。そこでしか体験できない感覚的に深い時間/空間が、訪れる人の知的好奇心を刺激します。

(2)他の寺院では見られない。圧巻約6万枚。宝蔵院収蔵庫の版木見学ツアー【宝蔵院】
明朝体のルーツ、圧巻約6万枚の鉄眼版一切経版木。340年以上経つ今なお刷り師が熟練の技で経本の手刷り印刷(※)を行っています。宝蔵院収蔵庫を僧侶又は宇治観光ボランティアガイドの案内で紹介する貴重なツアー。萬福寺法堂前で受付・集合。10時~/11時~/12時~/13時~/14時~/15時~。約30分~40分のツアーです。

※手刷り印刷作業は、都合により、ご覧になれない場合があります。


鉄眼版一切経(重要文化財):隠元禅師のもとで修行された鉄眼道光禅師が、隠元禅師から授かった明朝版大蔵経と萬福寺内の寺地をもとに藏板・印刷所(宝蔵院)を建立し、全国から募財を集めて版木を彫り、幾多の苦難を超えて出版しました。一切経とは、仏教経典全部、一切合切という意味合いで、仏教各宗派で使われているお経は、いずれもこの一切経に含まれます。340年以上経過した今現在も、宝蔵院収蔵庫にて熟練の刷り師により経典の手刷り印刷が行われています。宝蔵院https://www.hozoin.net/  

(3)他の寺院では見られない。中国明朝様式の伽藍建築と文化財見学ツアー【萬福寺伽藍】
萬福寺は、日本の一般的な仏教寺院では見られない、中国風禅寺の伽藍建築の景観と文化財が特徴です。僧侶の案内でその知られざる魅力をご案内します。萬福寺法堂前で受付・集合。12時30分~/15時00分~。約30分のツアーです。

(4)お寺で読書。心静かに、時空を超えた歴史と文化に向き合う
萬福寺禅堂書院】
通常では入手困難な絶版本や展示会図録などを京都の有名書店がご用意。その名も禅堂書院にて、萬福寺を取り巻く歴史や文化に向き合い、時空を超えた豊かな時間をお過ごしください。

(5)講演会
【萬福寺西方丈】
通常非公開の萬福寺西方丈を会場に、クリエイティブディレクターや知識人が講演します。ここでしか聴くことがきない深い内容に、知的好奇心が覚醒します。


「明朝体のルーツ 黄檗文化を今に問う」多岐に渡るクリエイティブな活動からジャンルにとらわれない独自の視点で鼎談を交えお話いただきます。
日時 11月23日(火・祝)13時30分~、約1時間30分。
定員 約30名。先着順。
講師 
服部滋樹さん(クリエイティブディレクター/デザイナー)。graf代表。京都芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授

「~版木は語る~現代に継承される大蔵経と黄檗文化」:長年に渡る大蔵経(一切経)の研究による独自の視点からご講演頂きます。
日時 11月28日(日)13時30分~、約1時間。
定員 約30名。先着順。
講師 松永知海さん(元佛教大学仏教学部教授)


(6)明朝体のルーツを追体験するレタリングワークショップ【萬福寺西方丈】
楷書を手本とした書体から印刷に適した明朝体へと変遷する過程をレタリングを通じて体験し、現在フォントとして流通している明朝体と比較することで、私たちが読み慣れた明朝体の特徴を浮かび上げます。
日時 11月27日(土)①10時30分~/②13時30分~。いずれも約1時間30分。
定員 20名。先着順。
対象 高校生以上
実施 株式会社モリサワ


(7)まるごと黄檗文化体験プラン(座禅体験・普茶料理付き)萬福寺西方丈 斎堂】
通常非公開の萬福寺西方丈で、僧侶による丁寧な指導付きの座禅体験でプチ修行を行った後、僧侶による案内で中国明朝様式の伽藍建築や文化財を見学。その後、通常非公開の斎堂(僧侶の食堂)で、普茶料理をお召し上がりください。お食事の後は、宝蔵院収蔵庫の版木見学ツアーに参加、又は境内を自由に散策。黄檗文化を十分に満喫できる特別プランです。
日時 11月23日(火・祝)・11月28日(日)。いずれの日も午前10時~午後1時頃。
定員 いずれの日も定員10人。
料金 1人6,100円。→申込はこちら。(別ページに移ります)。
行程
  9:00~ 萬福寺入場受付開始
  9:50~   萬福寺法堂前受付集合
10:00~ 萬福寺僧侶による座禅体験(所要約50分)※西方丈にて
11:00~ 僧侶がご案内する萬福寺境内ツアー(所要約30分)
11:30~ ご自由にイベント、萬福寺境内散策をお楽しみください
12:00~ 普茶料理(松花堂弁当)の昼食(萬福寺非公開伽藍にて。料理の説明付き) 


萬福寺からのお知らせ
◆萬福寺僧侶による座禅指導
通常非公開の萬福寺西方丈で、僧侶指導による座禅体験が味わえます。いずれの日も約1時間。別途体験料1人1,000円。
・11月23日(火・祝)①10時~
・11月24日(水)~11月26日(金)①
10時~/②12時~/③14時~
・11月28日(日)①10時~
 


※11月27日(土)は座禅体験がありません。

◆自由写経【萬福寺 鐘楼】
1字1字気持ちを込めて。4文字の自由写経を体験しませんか?

◆普茶料理(要予約)
萬福寺にて隠元禅師が中国から伝えた精進料理「普茶料理」をご賞味いただけます。予約先:萬福寺;電話0774-32-3900。詳しくは、萬福寺の公式ホームページをご覧ください。https://www.obakusan.or.jp/eat/


 

開催日 2021年(令和3年)11月23日(火祝)~11月28日(日)
時間 午前9時~午後4時30分(受付)、~午後5時(閉門)
場所 黄檗山萬福寺、宝蔵院
住所 京都府宇治市五ケ庄三番割34
アクセス 【鉄道】
JR奈良線「黄檗駅」下車 徒歩5分
京阪宇治線「黄檗駅」下車 徒歩5分

【自家用車】
滋賀方面からの場合、京滋バイパス「宇治東IC」から5分
大阪方面からの場合、京滋バイパス「宇治西IC」から10分
料金 前売1人1,800円、当日1人2,000円。まるごと黄檗文化体験プランは1人6,100円。(いずれも萬福寺500円、宝蔵院300円の拝観料含む)。
お問い合わせ ◆黄檗山萬福寺。1661年(寛文元年)、中国僧で日本黄檗宗の開祖である隠元隆琦禅師が創建。萬福寺の建造物は中国明朝様式を取り入れた伽藍配置で、創建当初の姿のままを今日に伝える寺院は日本では他に例が無い。代表的禅宗伽藍建築群として主要建物23棟、回廊、額などが国の重要文化財。
所在地: 京都府宇治市五ケ庄三番割34
連絡先:電話0774-32-3900

◆黄檗山宝蔵院。1669年(寛文9年)、黄檗宗の僧で鉄眼道光禅師が一切経の開版を志し隠元隆琦禅師から萬福寺山内の寺地を授かり、藏板・印刷所として建立。収蔵庫には、鉄眼版一切経版木が約6万枚収蔵されていて48,275枚が国の重要文化財。全6,956巻、現在仏教各宗派で使われているお経は、いずれもこの一切経のうちに含まれる。340年以上経つ現在も今もなお、熟練の刷り師が行う手刷り印刷が行われている。
所在地:京都府宇治市五ケ庄三番割34-4 
連絡先:電話0774-31-8026

◆本事業に関するお問い合わせは、「お茶の京都DMO」まで。
所在地:京都府宇治市宇治乙方7-13
連絡先:電話0774-25-3239(平日午前8時30分~午後5時15分)
関連URL 黄檗山萬福寺。京都府宇治市にある日本三禅宗の一つ黄檗宗大本山萬福寺の公式ページ
備考 ※自家用車でのご来場はご遠慮ください。
※掲載情報は、2021年11月15日現在のものです。新型コロナウイルス感染拡大防止等の観点から、予告なく催事内容を変更する場合があります。
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駐車場 雨でもOK

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