まだ見つからぬ廃寺跡 十一面観音は西福寺へ

観音寺の廃寺跡は確定できていません。明治初年までは相楽郡内であった石垣村の観音寺は、二十六番井手山栄福寺から「十丁」の場所といわれているので、現在の石垣地区でもかなり東よりの地にあったと推測されます。明治六年十一月に廃寺となり什宝物は玉水の西福寺に引き継がれました。 「十一面観音厨子入り本観音寺分壱体」という記録の通り、「三尺五寸」の観音様は、廃寺となった玉井寺や東福寺の仏像群とともに安置されています。