瓶原 海住山寺

 海住山寺
海住山寺
 都名所図会「海修山寺」(国際日本文化研究センター所蔵)
都名所図会「海修山寺」(国際日本文化研究センター所蔵)

 海住山寺

 都名所図会「海修山寺」(国際日本文化研究センター所蔵)

参道を登りつめれば境内に尽きせぬ四季の趣広がる

寺伝では、創建は天平七年(七三五)聖武天皇が大仏造立平安祈願の為、良弁僧正に命じて建立させ、十一面観音を安置し、観音寺と名付けたのが始まりで、のち保延三年(一一三七)に焼失したと伝わります。 その後、承元二年(一二〇八)笠置寺にいた解脱上人貞慶がこの観音寺の廃址に移り住み、草庵をいとなみ、海住山寺と名を改め中興しました。この後を継いだ慈心上人覚真は先師の遺志をうけ、戒律の道場として、寺観の整備に力をつくしました。現存の五重塔(国宝)は、建保二年(一二一四)慈心上人によって建てられたもので、心柱が初層で止められている点は、建築史上有名です。のち、寺門は大いに栄えて塔頭13院32坊をかぞえた時期もありましたが、天正年間には本堂を中心に整備統一されました。ご本尊の十一面観音は厄除の観音様として信仰を集めています。

御詠歌 ふだらくの なに むつまじき この山も ちぎりありてか けふみかのはら
アクセス ■JR加茂駅からコミュニティバス奥畑線(平日運行)で「海住山寺口」下車、徒歩約25分 ■奈良交通バスで「岡崎」下車、徒歩約40分 ■JR加茂駅からタクシーで約10分
電話番号 0774-76-2256
住所 京都府木津川市加茂町例幣海住山20