【夜間特別拝観・新春特別公開】浄瑠璃寺・岩船寺で素晴らしい年はじめを。
2024.12.19
奈良と京都、二つの都の間に位置する山城地域は、文化財の宝庫。
この地域だからこそ体験できる年はじめの過ごし方をお伝えします!
平安時代に広まった浄土信仰の形を今に伝える、木津川市の古刹、浄瑠璃寺と岩船寺では、夜間特別拝観と新春特別公開が実施されます。
冬の夜の静寂に包まれて、晴れやかな気持ちで新年のスタートを切ってみませんか。
新春特別公開――今年こそ、あの美仏に逢う。
令和7年1月1日(水・祝)より、木津川市の浄瑠璃寺・岩船寺にて、普段は公開されていない秘仏の新春特別公開が開催されます。(事前予約は不要です。)
古の歴史をもつ当尾(とうの)の郷で、長い年月を経てなお、人々を魅了してやまない美しさをご体感ください。
◆浄瑠璃寺(本堂は拝観料500円)
華やかな彩色が美しい吉祥天女に逢える貴重な機会です!
・吉祥天女特別公開
1月1日(水・祝)~15日(水)
10時~16時
・三重塔初層開扉・薬師如来特別公開
1月1日(水・祝)~3日(金)・8日(水)~10日(金)
9時~17時
※好天の日に限る
・潅頂堂 大日如来特別公開
1月8日(水)~10日(金)
10時~16時
◆岩船寺(拝観料500円)
本堂では、秘仏はもちろん、113年ぶりの修復から戻ってきた普賢菩薩騎象像も必見です!
・如意輪観音・弁財天・羅刹天特別公開
1月1日(水・祝)~15日(水)
9時~16時
夜間特別拝観――冴ゆる夜に、静寂を愛でる。
令和7年1月13日(月・祝)には、同じく浄瑠璃寺・岩船寺にて夜間特別拝観を開催いたします。(こちらは完全予約制です。)
◆申込はこのページの下部またはこちらから
⇒https://select-type.com/rsv/?id=UYIeHpElvHo&c_id=379102
※令和7年1月9日(木)正午まで受付予定(先着順)
新年の幕開けに相応しい厳かな境内で、ご住職の法話を直接お聞きいただけます。
また、岩船寺では願い事を絵馬に託し、成就を祈願する法要も執り行われます。
なお、岩船寺夜間特別拝観では、秘仏 如意輪観音・弁財天・羅刹天、浄瑠璃寺夜間特別拝観では、吉祥天女(重要文化財)も特別にご拝観いただけます。
夜だからこその静寂に包まれて、仏と向き合い、新たな一年に思いを巡らす豊かな時間と空間。
千年の時を経て、今なお祈りが重なる山城地域ならではの過ごし方です。
コースは以下の4コース。
いずれのコースも、JR木津駅発のジャンボタクシーに乗車し、ご移動も快適に。
9名限定のコースとなっていますので、ご予約はお早めに!
◆浄瑠璃寺・岩船寺どちらも巡るコース(定員9名/最小催行人数1名)
17時35分[集合]JR木津駅出発~18時 岩船寺~19時 浄瑠璃寺~20時45分 JR木津駅~21時05分 近鉄奈良駅~21時15分 JR奈良駅
大人一名様 9,000円(税込・拝観料・ジャンボタクシー代含む)
◆岩船寺夜間特別拝観コース①(定員9名/最小催行人数1名)
16時45分[集合]JR木津駅出発~17時10分 岩船寺~18時30分 JR木津駅
大人一名様 4,800円(税込・拝観料・ジャンボタクシー代含む)
◆岩船寺夜間特別拝観コース②(定員9名/最小催行人数1名)
18時05分[集合]JR木津駅出発~18時30分 岩船寺~19時45分 JR木津駅/19時40分 近鉄奈良駅~19時50分 JR奈良駅
大人一名様 5,000円(税込・拝観料・ジャンボタクシー代含む)
◆浄瑠璃寺夜間特別拝観コース(定員9名/最小催行人数1名)
18時45分[集合]JR木津駅出発~19時 浄瑠璃寺~20時45分 JR木津駅~21時05分 近鉄奈良駅~21時15分 JR奈良駅
大人一名様 5,000円(税込・拝観料・ジャンボタクシー代含む)
浄瑠璃寺(じょうるりじ)
極楽浄土を表現した庭園は、国の特別名勝及び史跡に指定されており、宝池を中心に、西に本堂・九体阿弥陀仏、東に三重塔・薬師如来を祀る平安時代の形を今に伝えています。
平安時代には、京都を中心に九体の阿弥陀如来を祀るお堂が多く造られたと云われますが、現存しているのは浄瑠璃寺だけです。
池の東に佇む三重塔は、平安時代末期に京都一条大宮から移築されたものとされ、本堂・九体阿弥陀如来像とともに国宝に指定されています。
京都府木津川市加茂町西小札場40
[12月~2月]10:00~16:00(受付15:30まで)
[3月~11月] 9:00~17:00(受付16:30まで)
岩船寺(がんせんじ)
寺の縁起では、天平元年(729年)に聖武天皇の勅願で建立されたと伝えられ、本堂に安置されている阿弥陀如来坐像は、高さ3メートルに迫る丈六の坐像。
平安時代に一本のケヤキから切り出された一木造りの仏像は、その大きさから重量感を感じますが、表情は柔和な印象で、肉身の漆箔、衣の彩色も見ることができます。
また、普賢菩薩騎象像は、令和6年12月に113年ぶりの修復を終え、通常拝観が可能となりました。藤原時代の優作とされる、辰・巳年の守護本尊です。
京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
[12月~2月] 9:00~16:00(受付15:45まで)
[3月~11月] 8:30~17:00(受付16:45まで)
※画像提供:(一社)木津川市観光協会
執筆者:お茶の京都DMO編集長