好みのお茶をおうちで淹れたい!おいしい茶葉の選び方。
2019.03.22
ほうじ茶ブームがあったり、オシャレなカフェのメニューでもよく見かけるようになって、今一番気になるのが日本茶!おいしいお茶をおうちで楽しんでみたい、そんな思いが湧いてきたけれど、どこに行ったら手に入るの?自分の好みのお茶はどうやって選んだらいいの?
そんな日本茶初心者にオススメなのが「お茶の京都」エリア。ここに行けば、おいしい宇治茶を扱うお店がたくさんあるので、きっとお気に入りのお茶に出会えるはず。
今回は、宇治の老舗「堀井七茗園」さんを訪れて、詳しく説明をしていただきました!
宇治で最古の茶園をもつ「堀井七茗園」さんのお店へ。
老舗のお茶屋さんが軒を連ねる宇治の中でも、特に長い歴史を持つ「堀井七茗園」。
日本茶の高級ブランドである宇治茶が、全国的に有名になったのは鎌倉時代にさかのぼります。足利義満が高く評価し、特別な茶園を「宇治七名園」として認めたそう。
そのうちのひとつである「奥ノ山茶園」を大切に受け継いでいるのが堀井七茗園さん。なんと650年以上の時を経た今も唯一、同じ茶園でお茶を育てていらっしゃいます。生産から製造、販売までを手がける宇治きってのお茶の名店です。
宇治茶の知識が豊富なスタッフに気軽に相談!
それではお店の中に入ってみましょう。
キレイなパッケージのお茶がずらりと並んでいます。
煎茶に玉露、名前は聞いたことがあるけれど、どんな違いがあるの? そんな基本的なことでも、スタッフに気軽に尋ねてみて。わかりやすく説明をしてもらえますよ。
種類が多すぎて選べない!という方は、予算や好みの味を伝えれば、スタッフがいくつかセレクトしてくれるので相談してみてくださいね。
宇治茶と聞くと高級なイメージですが、煎茶や玉露でも、1,000円台の手頃な価格からそろっているから買いやすいんです。
「洋菓子に合うお茶はありますか?」とモデルの美咲さん。
この日接客してくださった堀井さんがすすめてくれたのが、煎茶「県の社(あがたのもり)」。
「こちらの煎茶はバランスが良く、幅広いお客様におすすめしている商品です。ブラウニーなどのチョコレート菓子に良く合いますよ。」
茶葉のサンプルも置いてあるので、香りを試してみることもできます。
お客様と会話をしながら、お茶を提案しているという堀井さん。
「宇治まで来てお茶を選ばれているのだから、気に入ったお茶に出会っていただきたいです。オススメのお茶は実際に味わってから決められるように、試飲していただくこともできます」。
試飲をして、味わいを確かめられるのが嬉しい。
店内奥に試飲スペースがあり、茶釜を囲んでゆったりお茶をいただきました。
毎朝、炭をおこしてお湯を沸かしているそう。
目の前でイチから淹れていただけるので、お茶の淹れ方も参考にすることができそうです。
湯ざましに入れたお湯を、宝瓶(ほうひん)という急須に注ぎます。
「アツアツのお湯を入れないのですか?」と美咲さん。
「良いお茶ほど、ぬるいお湯を使い、渋みを抑えて旨みと香りを引き出すんですよ。」
煎茶の場合は、湯ざましにお湯を入れて50~60℃に冷ました後、急須に注ぎます。
「玉露の一煎目は40~50℃くらいが適温で、二煎目、三煎目と徐々に温度を上げて味わいの違いを楽しめますよ。」
熱湯を使わない上質な煎茶や玉露には、持ち手がなく口の広い宝瓶がぴったり。
茶葉からお茶を淹れることに慣れてきたら、茶器をそろえてみるのも楽しそうですね。
見てください、このキレイな色。
お茶をいただきながら、お茶にまつわるお話を色々聞くことができました。
旨み、甘み、香り。じっくり選んだお茶は特別。
煎茶や玉露の他に、もっとカジュアルに楽しめる普段用のお茶、ほうじ茶や玄米茶もそろっています。
「ひもくくりシリーズ」と呼ばれているパッケージのお茶は、宇治みやげにしても喜ばれそう。
外国の方に宇治茶を説明するためのツールも充実。
堀井七茗園さんをはじめ、お茶の京都エリアのお茶屋さんでは、多言語でのお茶の紹介シートや指差し会話帳などを置かれています。
多言語対応されている店舗は、こちらのMAPを参考にしてください。
試飲や体験、お菓子の販売があるかどうかなども、マークで示してあってわかりやすいです。
(日本語、英語、中国語〈簡体字/繁体字〉)に対応
観光案内所に置いてあるパンフレットを手に入れるか、こちらにも掲載しているのでチェックしてみてくださいね。
お墨付き!プレミアム玉露マークを目印に。
2019年2月にスタートした「プレミアム玉露」認証制度。
店頭に並ぶ宇治茶の中でも、品質を保証されたものがひと目でわかるようにと、パッケージにこのシールが貼られます。
府内産の一番茶葉のみを使用するなどの要件をクリアし、品質審査会で一定水準を満たしたものを「プレミアム玉露(銀色)」、さらに手摘み100%のものを「プレミアム手摘み玉露(金色)」として、公益社団法人京都府茶業会議所で認証。
高品質な宇治玉露を飲んでみたいという方は、このシールの付いた商品を選べばバッチリです!
今回お邪魔した堀井七茗園さんのように、お茶の京都エリアにはおいしい宇治茶をじっくり選ぶことのできるお店がたくさん。ぜひお気に入りを見つけて、楽しいお茶ライフを過ごしてくださいね!
執筆者:お茶の京都DMO編集長