木津川アート2021に行ってきました!この土地特有の空気も体感

2021.11.13

木津川アート2021に行ってきました!この土地特有の空気も体感

木津川市で秋に開催されている「木津川アート」。かつて都が置かれた歴史をもつ瓶原(みかのはら)地域で、個性あふれるアーティストさんがそれぞれの個性を十分に発揮した素晴らしい作品の数々を巡って楽しむ事ができます。今回は2021年10月31日(日)~11月14日(日)に開催されている「木津川アート2021」に行ってきました!

まずは総合案内所へ

まずは総合案内所へ

まず最初に向かったのは総合案内所。こちらでマップをいただく事ができます。レンタサイクルを利用される方はこちらで借りる事ができますよ!

さあ、いよいよアート体験の始まりです。どんな作品たちと出逢えるのか、ワクワクしながらレッツ・ゴー!

西村正徳氏「陽だまりハウス」(恭仁宮跡)

西村正徳氏「陽だまりハウス」(恭仁宮跡)

恭仁宮跡(山城国分寺跡)では、こんなアート作品と出逢いました。西村正徳さんの「陽だまりハウス」です!

この地域でもはるか昔から行われてきたという農耕。こちらは現代の農耕を象徴するビニールハウスを使った作品です。丸い穴がたくさん開いていて、晴れの日には太陽の光が無数に差し込みます。

ハウスの中には光を受け止める事ができる「陽だまりポイ」が置かれていました。光と言えば、朝にカーテンを開けると太陽の光で「一日が始まった!」と体が目覚めたり、曇り空の日でも太陽が出てくると、温かさを感じて心が落ち着く事があります。

光って当たり前のようにすぐ側にありますが、有り難いものですね。そんな事を改めて感じながら、すぐお隣りの作品へ。

中島和俊氏「白の回廊」(恭仁宮跡)

中島和俊氏「白の回廊」(恭仁宮跡)

こちらは中島和俊さんの「白の回廊」です!説明を読んでみると、かつて平城京から遷都された恭仁京の中心部には大極殿院を囲む回廊があったということ。

中を歩くと、外から見るのとはまったく違う感覚になりました。前に進むにつれて等間隔に真っ白なフレームが次々とやって来る感覚を味わいながら、当時の為政者の苦悩や心境を思い、時代の流れや様々な出来事を感じつつ一歩一歩進む事ができました。

伊吹拓氏「色の襲【かさね】」(石井製畳)

伊吹拓氏「色の襲【かさね】」(石井製畳)

そこから少し歩いて、石井製畳さんへ。こちらでは伊吹拓さんの「色の襲【かさね】」を見る事ができました。木津川市・加茂エリアの8つの夏の風景が、それぞれ印象的な2色で表されています。こちらの作品は畳と同じ大きさで作られているそうです。

入口の黒板には8つの表現が書かれていたのですが、その一つひとつが絵と結び付いていて、どの絵がどんな風景を表しているのか、ヒントを得る事ができます。

素敵な映像作品もありました。こちらも絵を見る際の手がかりになります。途中で白黒の映像がしばらく流れた事もあって、色についてじっくり考え、感じる機会になりました。

この後、この土地特有の空気感や豊かな自然を感じながら神社まで歩きました。色を使った作品を見た直後とあって、自分自身の風景の見え方も変わったかも?なんて思ったり。何だか新鮮な感覚です!

Ms&Mr シュウ氏「増殖ー結界を超えて」(恭仁神社)

Ms&Mr シュウ氏「増殖ー結界を超えて」(恭仁神社)

恭仁神社の鳥居前ではMs&Mr シュウさんによる「増殖ー結界を超えて」と出逢いました。作品の説明を読んで、争い事や守るもの、やり・たて・とりで等について少し考えてみました。色々な事が頭に浮かんでは消えていきます。

こちらの作品は光の反射で見え方が変化するので、その日の天気や時間帯、風などによってきっと雰囲気が変わっていくんだと思います。坂を上る時と下る時で見え方が違うのも面白かったです!

そしてさらに奥へと進むと、遠くからでも目を引く作品に出逢いました。

園川絢也氏「”命” ウゴメク ウゴメキ 恭仁神社から始まる物語」(恭仁神社)

園川絢也氏「”命” ウゴメク ウゴメキ 恭仁神社から始まる物語」(恭仁神社)

園川絢也さんの「”命” ウゴメク ウゴメキ 恭仁神社から始まる物語」は、とってもダイナミック!命の大きさ、自由さを感じます。

うごめく命。祈りと光。見る人によって感じ方や感想が違うのも面白いです。ビビッドな色合いも印象に残りました。

神戸市立科学技術高等学校「久邇狛」(河原恵美須神社)

神戸市立科学技術高等学校「久邇狛」(河原恵美須神社)

次に向かったのは、河原恵美須神社。そこで待っていたのは神戸市立科学技術高等学校の方々による作品「久邇狛」!神社の中にカラフルな作品があるとインパクトがあるな、なんて思っていたら、実はこちらは古事記に由来する作品だそうです。説明を読むとより作品の味わい方が広がります。

キテラス河原えびす店「神奈備の森」(河原恵美須神社)

キテラス河原えびす店「神奈備の森」(河原恵美須神社)

さらにその奥では、こんな作品と出逢いました!キテラス河原えびす店さんの「神奈備の森」です。本当に綺麗で神秘的…。木々の間に白い色の作品があるって素敵ですね!きっと木漏れ日が差すと、さらに神秘的な雰囲気が増すんだろうなと思いました。

島本彩氏「複製と落ち葉」(河原恵美須神社)

島本彩氏「複製と落ち葉」(河原恵美須神社)

そして、島本彩さんの「複製と落ち葉」!木に葉が茂っては落ちていく、自然のサイクル。自然から生み出されたものには同じ形のものが無いということ。そういった事を版画という形で表現されているすごさ、面白さを体感しました。

こちらの神社では他にも素敵な作品との出逢いがありましたよ!

さて、今回木津川アートに行ってきた個人的な感想をまとめると、「作品から伝わってくる迫力を感じた!」「特にアートに詳しくなくても、作品の説明を読んで自分なりの感じ方を楽しめた!」という感じでした。

知らず知らずのうちに偏っていた価値観を取り払って、ただ感じるところに感覚をおけば楽しい!心の中の、普段動かされない部分を動かされた感覚です。

今回巡っていない会場もたくさんあり、他にも素晴らしい作品がたくさんあるので、木津川アートに行かれる方はぜひ色々な場所を巡って下さいね!感じ方は人それぞれ。きっとあなただけの素敵な体験が待っていると思います。

(写真は撮影のためマスクを外しています。)

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執筆者:Yamashiro Journey

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