知りたかった!福寿園のお茶体験【Part2】
2017.12.26
福寿園のお茶体験【Part1】に続き、【Part2】では「世界のお茶体験コース」をレポート。さらに場所を移動して、上狛茶問屋街にある「福寿園茶問屋ストリート」にも行ってきました。
イギリス、ロシア、アラビア・・生活文化を垣間見る。
福寿園CHA遊学パークのノースゾーンは、2階がお茶と福寿園の歴史を展示するプロモーション室、3階が世界の茶研究室となっています。
世界の茶研究室は、世界各地で飲まれているお茶の文化圏を5つのブースに分けて展示。それぞれのティーシーンがテーブルセッティングしてあるのですが、福寿園の現会長が実際に現地で買い付けた家具や食器が使われており、見ごたえたっぷり。
ここで体験できるのが、「世界のお茶体験コース」で、3カ国のお茶とお菓子を飲み比べ食べ比べできるという内容。子どもと一緒に楽しむ方も多い人気のコースだそうです。
今回はロシアンティーをいただきました。
ロシアンティーとは、ロシアでの紅茶の飲み方のこと。濃いめの紅茶にサモワールというポットから熱湯を足して、ジャムと一緒に味わいます。
日本でロシアンティーというとジャム入り紅茶を想像するかもしれませんが、本来はジャムは別添え。スプーンで少しずつ舐めながら、熱くて濃い紅茶を飲むのがロシアスタイルです。
チベット茶のブースでは、ゲルの中に飾ってあった民族衣装も着せていただき大満喫!
体験の後はお茶の歴史の展示を観賞して、より理解を深めるのがオススメです。
パーク内には茶園もあり、春~夏の期間限定で茶摘み体験を実施。ぜひチェックしてみてくださいね。
2017年10月にOPENした「福寿園茶問屋ストリート」へ。
福寿園の本社のある木津川市山城町上狛(かみこま)には、今も約40の茶問屋が軒を連ねる上狛茶問屋街があり、日本遺産にも登録されています。
幕末の神戸開港を機に宇治茶の輸出が急激に増加し、木津川水運の要であるこの地が茶葉の集散地として栄えたのだとか。
この街並みの一角に、当時の面影を再現し、多くの方に訪ねてもらえるよう作られたのが「福寿園茶問屋ストリート」です。2017年の「お茶の京都博」を記念してオープンしました。
ストリートに3つの建物があり、製茶場の様子や道具を多数展示した資料館本館、茶問屋を再現した資料館別館2、受付のある資料館別館1に分かれています。
受付で利用券(500円)を購入して入館。利用券は、別館1での玉露体験や煎茶体験などに使用できます。
風情ある古民家で煎茶をいただいたり・・
宇治茶の歴史文化に触れたり・・
飲んで、見て、点ててと、さまざまな視点からお茶を楽しむことで、普段何気なく飲んでいるお茶がまた違って見えるはず。ぜひ体験しに出かけてくださいね。
執筆者:お茶の京都DMO編集長