日本でも宇治地域だけ。茶の木でつくる「茶の木人形」
2022.07.04
お茶どころとして知られる京都府宇治市。全国各地にお茶の産地はありますが、茶の木を細工した人形があるのは宇治地域のみであることをご存知でしょうか。
1体として同じ形や表情がないのが特徴
茶の木を使った人形で「茶の木人形」。姉さんかぶりの手ぬぐいに赤い前垂れ、白い花がらが映える着物姿といった茶摘女(ちゃつみめ)をモチーフとした木彫りの人形です。
高さ3センチから10センチほどの小ぶりな人形ですが、茶の木の曲がり具合や凸凹を活かしてつくられ、1体として同じ形や表情がないのが特徴です。
江戸時代に始まり宇治土産として人気を集め、一時は将軍や大名、皇室に納められるほどだったとか。
茶の木人形の展示場所
今でも宇治市観光センター(京都府宇治市宇治塔川2番地)、お茶と宇治のまち歴史公園 (茶づな/京都府宇治市菟道丸山203-1)のほか、京都府総合見本市会館(パルスプラザ/京都市伏見区竹田鳥羽殿町5)でそのカワイイ姿を見ることができます。
縁起物 茶の木人形を作ってみませんか?
また、お茶のまち歴史公園(茶づな)では、あらかじめ彫られた約7センチ大のこけし形の茶の木人形に絵付けを施す体験を楽しむことができるほか、宇治市のふるさと納税の返礼品サイトを通じて購入することもできます。
次々に新芽が出るお茶の木の生命力にあやかり、無病息災や福を呼び込む縁起物として知られる「茶の木人形」。
宇治市にお越しになりましたら、ぜひご覧ください。
参考URL
執筆者:お茶の京都DMO編集長